不快な感情が根付くわけ
魂の声を聞くことは難しい。意識が言葉を連続するため途切れることがない。意識から言葉を消すことは多大の労力を必要とし尚かつ完全に消し去ることは不可能である。そもそも魂と意識は分離したものなのであろうか。意識がたましいのうわばみであるとすれば意識もまた魂の一部であると考えるのが順当ではないだろうか。意識とはいえ魂の一部でありそれが間欠泉のように常時言葉を噴き出していると言うことであろう。とすれば意識に上る思索や雑念も魂の言葉であり魂の構造も階層的になっていると考えて良い。それにしても思索とは何ぞや。いったい誰が思索しているのか。言葉になる事で思索は形になる。意識が思索するのではなく魂の思索の投影であると考えてよさそうだ。
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人は生きていくうえで、
さまざまな困難や苦痛と出くわします。

近親者との死別、恋人との別れ、
挫折、失敗、裏切り、などなど。

それでも人は生きていけるものです。

しかし、時にそれが
うまくいかないときがあります。

辛い出来事があった時点で
足踏みしてしまい、
前に進まなくなってしまうことがあります。


いつまでもマイナス感情に
悩まされながら生きている人。

いつまでも続く不快な感情に
悩まされ生きている人。

その人たちは
なぜそうなってしまったのでしょう。


「自分のとった行動の結果、
そこにメリットが得られると、
その行動の生起頻度が上がる」

定説です。

恋人に逢いに行って
楽しい時を過ごせた。

すると、さらに
その恋人に逢いたくなります。

マイナス感情も同じです。

「マイナス感情に根付いて行動した結果、
そこにメリットがあると
そのマイナス感情は活きてくる」

寂しいからといって異性を求めて、
その結果、楽しい時を過ごせると、
その行動の生起頻度が上がる。

つまり、寂しいという感情を発端に
異性を求めるという行動が多くなります。

と、同時に
その行動にまつわるマイナス感情も
学習されています。

マイナス感情がある→行動を起こす
→メリットが得られる。

この一連の行動パターンが学習され、
マイナス感情の発生頻度も上がることになります。

マイナス感情は
本人が行動を起こし
メリットを得るための
格好の刺激となっているのです


ここで注目したいのが、
本人にとってはマイナスである不快感情も、
結果的にはプラスに作用しているということです。

自分に劣等感を持った人が、
その劣等感を払いのけようと
勉強に励み、その結果、
大きな成果を得た。

すると、その人は
更なる劣等感に苦しむことになります。

またしても、
どこから湧いて出てきたのかわからない
さらなる劣等感を払いのけるため
さらなる大きな目標をつくり
さらなる努力を続けることになります。

劣等感は、
その人が大きな成果を得るための
大事な刺激になっているのです。

脳が勝手に劣等感の生起頻度を高めて
大きな成果を得ようとするのです。

それが学習というものです。


自分の感情を処理するために、
人は多くの行動をとります。

特に、マイナス感情というものは
それだけでストレスを生むものです。

ストレスなだけに
どうにかしようと
いろいろ行動を起こします。

しかし、マイナス感情に根付いて
行動を起こし、そこにメリットを得ると
そのマイナス感情は活かされることになります。

マイナス感情の生起頻度が上がり、
更なるマイナス感情の処理のために
更なる行動を起こさなくてはなりません。

収まりが付かなくなり
深みにはまっていきます。

アルコール依存、薬物依存、
家庭内暴力、放火、万引き、
社会に起こっているさまざまな問題を含めて、
このスパイラルが大きな原因です。


「人恋しさに飲んだ~酒が~~、
なお人恋しく~さ~せる~~」

一時、清酒のテレビコマーシャルで
こんな歌詞を聞き覚えありませんか?

その理由がここから
お分かりいただけると思います。

メリットがある限りその行動、
またはそれにまつわる感情、思考も学習され、
生起頻度が上がると認識しておきましょう。


まとめ

マイナス感情に根付いて
行動を起こしメリットを得ると
そのマイナス感情は活かされることになります。

マイナス感情の生起頻度が上がり、
更なるマイナス感情の処理のために
更なる行動を起こさなくてはなりません。

収まりが付かなくなり
深みにはまっていきます。

メリットがある限りその行動、
またはそれにまつわる感情、思考も学習され、