自動思考に悩まされる理由
覚醒コンサルタント、言葉がなければ思索はできない。魂からのひらめきは言葉に置き換えて届けられる。言葉が生まれて意識は思索へと飛躍した。
覚醒コンサルタント、言葉がなければ思索はできない。魂からのひらめきは言葉に置き換えて届けられる。言葉が生まれて意識は思索へと飛躍した。
不必要に自分を追い詰めたり、
いらぬ考えを持ち続けたり、
そこから抜け出せずにいることって
ありませんか?
振られた恋人のことを
いつまでも思い続けたり。
他人と比較して卑屈になったり。
自分を辛くさせるようなことを
考えてしまうことはありませんか?
その原因は、「心の病」にあります。
なんて、思わないでくださいよ。笑
本当の原因は、学習に基づくものです。
人は条件反射と無条件反射によって
行動しています。
無条件反射とは、心臓の鼓動やまばたき、
唾液分泌など生体的に備わっているものです。
それとは違って、
学習により備わった行動が
条件反射です。
ドアの前に立つと
ノブに手をかけてドアを開ける。
車を運転していて信号が赤に変わった。
するとブレーキを踏んで車を止める。
エレベーターに乗ると
行きたい階のボタンを押す。
家に帰ると電気をつける。
携帯電話が鳴ると
ボタンを押して電話に出る。
そういった社会活動における行動のほとんどが
条件反射による行動です。
条件反射とは、ある条件のもと、
ある特定の行動を起こし、
その結果メリットを受けることで
学習されます。
赤信号のときにブレーキを踏む。
すると車を止めることができる。
エレベーターに乗ってボタンを押す。
すると行きたい階に行ける。
家に帰って電気をつける。
すると真っ暗な部屋が明るくなる。
そうやって、ある条件のもと、
行動を起こしメリットを得ることで
人は行動を学習していきます。
そして、一度学習された行動は、
同じ条件が提示されると
その条件にあった行動が
勝手に起こるようになります。
車を運転していて赤信号になれば、
勝手に足がブレーキを踏んでいるはずです。
いちいち「あ、赤信号だ!ブレーキを踏まないと!」
な~んて考えていませんよね?
ドアを開ける時も、ドアの前まで行くと
サッとドアを開けてしまうはずです。
おかげで見たくもない母親のトイレ姿に
出くわしたことはないですか?
エレベーターに乗ると、
何階かを目で確かめるまでもなく
サッとボタンを押しているものです。
そして、条件反射は行動ばかりではありません。
感情、思考とて同じです。
季節の変わり目の懐かしい匂いを嗅げば、
数年前の出来事を思い出す。
甘い香水の香りがすると
別れた恋人を思い出す。
昔よく聞いた音楽を聞けば、
学生時代の自分を思い出す。
ある風景が昔の自分を
思い出させるかもしれません。
当時、その条件のもとで
メリットを受け
記憶として学習されてきたのです。
ある条件のもとで、
ある思考に基づいて行動を起こし、
その結果メリットを受けてきた。
すると、その思考は
自動思考としてできあがります。
よくあるのが他人と自分を比較すること。
比べる必要もないのに、
すぐに自分と他人とを比較しようとします。
これは学校教育に始まります。
周りと比べて成績を出す、そんな相対評価が、
周りと自分を比べることを覚えさせます。
優れていることが
人間の価値のように思わせます。
そんな環境で育った人達が、
他人と比較して、周りより優れよう、
周りより劣るのは嫌だと
卑屈な思いから勉強を始め、
結果メリットを得るとどうなるか。
自分が優れていることに
喜びを感じたのかもしれない。
周りから認められたのかもしれない。
また、安心したのかもしれない。
不安が解消されたのかもしれない。
しかし、メリットを得た結果、
他人と比較することを覚え、
同じ立場にいる相手がいると、
勝手に自分と比較するようになります。
学歴、収入、地位、それらを比較しては
自分に安心と喜びを与えるのです。
自分が劣っている場合は卑屈になるのです。
自分と他人とを比べたくないと思っても
すぐにやめることはできません。
今まで、自分と他人とを比べて行動を起こし
その結果、メリットを得てきたからです。
そうやって
行動にしろ、思考にしろ、感情にしろ、
メリットを受け学習してきたものは、
自動的にその人を支配するようになります。
自分の意思とは関係なく
勝手に頭に浮かんできては
自分を苦しめることにもなります。
しかし、それを「心」が
そうさせているのだと
考えてはいけません。
そんな考えは、
どうにもならない自分への
言い訳に過ぎません。
原因不明なものを
得体の知れない「心」に帰することで、
つじつまを合わせようとしているだけ。
自動思考も、しっかりとメリットによって
学習されたものです。
あなたの今までの行動を振り返れば、
はっきりその原因が分かるはずです。
次回、恋人に振られたY君を例に
再度、見ていきたいと思います。
まとめ
ある条件のもとで、
ある思考に基づいて行動を起こし、
その結果メリットを受けてきた。
すると、その思考は
自動思考としてできあがります。
他人と比較して、周りより優れよう、
周りより劣るのは嫌だと
卑屈な思いから勉強を始め、
結果メリットを得るとどうなるか。
メリットを受け学習してきたものは、
自動的にその人を支配するようになります。
他人と比較することを覚え、
同じ立場にいる相手がいると、
勝手に自分と比較するようになります。
自動思考も、しっかりとメリットによって