我々が満たされないのはなぜか

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毎日、一生懸命生きています。

仕事に家庭に趣味に、
一般に言われる幸せは
全部手に入れてきました。

しかし、物足りない。

毎日充実した日々を
送っていながらも、
どこからともなく
虚しさが込み上げてくる。

これがまさしく、
メンタリストが言う、
無意識に抑圧された
未解決の心の問題なのだろうか。

心の奥に潜む空虚感、
喪失感のせいだろうか。


日本人はいくら富を築いても、
いくら名誉を手にしても
満たされないといいます。

満たされない思いを、
ブランド物で補おうとしている、
なんていう言う人もいます。

ブランド物を買いあさるのは
心が貧しい証拠。

日本人はブランド好き。

だから日本人は心の貧しいのだと。

色々言われています。


人はものを所有することで満足できない。

それは確かなことです。

しかし、その理由は、
心が貧しいからではありません。

心に満たされない愛情欲求が
あるからではありません。


今、世界を見渡しても
日本ほど豊かな社会はありません。

いくら経済が滞っているといわれても、
日本が裕福なのは確かなことです。

ならば、日本人は十分に
満たされていていいはずです。

それがなぜか将来に不安を抱き、
何を焦っているのか、何を恐れているのか、
不安を身にまとい生きています。

ゆとりがほしいと言いながらも、
自分で積極的に作ろうとはしません。

我々が満たされない理由。

言うまでもありませんが,
心の中に空虚感や喪失感が
埋もれているからではありませんよ。

心が貧しいから
満たされないのではありませんよ。

そんなメンタリストな考え方は捨ててください。

そんな考えでは、いつまでたっても満たされません。


満たされない理由は2つあります。

一つは、人間という生き物自体が、
貪欲にできているということ。

人は、次から次へとものを欲しがり、
飽きのこない欲求を持っています。

「隣の芝生は青く見える」といいます。

ないものねだりというやつですね。

これは生きている証であって、
それは責められることでも、
非難されることでもありません。

人間の生きる姿それ自体が
貪欲にできているのです。

その理由は・・・・


学習理論に基づけば、
次から次へとものを欲しがるのは
当たり前のこと。

欲しいものを手に入れると、
それはメリットとなります。

メリットのある行動は繰り返される
(行動分析の基本ですね)

欲しいものを手に入れ、
メリットを得ると、
ものを欲しがる行動の
生起頻度が上がります。

ものを手に入れ、
メリットがある以上、
人は次から次へと
ものを欲しがることになります。

物質的に人が満足できないのは、
手にすればするほど、メリットを得て、
それだけ物欲行動の生起頻度が
上がるためです。

脳が、さらなるメリットを得るために、
物欲行動を起こさせようとします。


富や名誉はもちろん、
お金で買えるすべてのものを
手にしてきた人でも
満たされない人がいます。

それもそのはず、
手に入れれば入れるほど、
人は次から次へと
ないものねだりをはじめます。

学習理論からすれば
当然の結果です。


人は環境から見返りを受け、
メリットのある行動を持続していきます。

飽くことがあれば、
メリットがないことであり、
行動を持続させていくことが
できないことになります。

それは、生きていくことが
できないことを意味します。

つまり、逆に、
飽き足りない、満たされないのは
生きている証拠ということになります。

まず、この事実を知っていてください。


そして、もう一つ、
我々が満たされない理由があります。

これは、あなたの生きる姿勢に関わったものです。


まとめ

人はものを所有することで満足できない。

それは確かなことです。

その理由は・・・

欲しいものを手に入れると、
それはメリットとなります。

メリットのある行動は繰り返される
(行動分析の基本ですね)

欲しいものを手に入れ、
メリットを得ると、
ものを欲しがる行動の
生起頻度が上がります。

ものを手に入れ、
メリットがある以上、
人は次から次へと
ものを欲しがることになります。

物質的に人が満足できないのは、
手にすればするほど、メリットを得て、
それだけ物欲行動の生起頻度が