学校を卒業しても
定職に就かず、
アルバイトをしながら
自分の好きなことをする。
そんな生き方をする若者を
最近よく見かけるそうです。
世間は何かと、
そのような生き方を
自立心が無い、責任感が無いなどと
無意味な非難を続けています。
しかし、それも、
しっかりと環境が求める生き方です。
学者の中には、
何を基準に見ているのか、
よく新たな社会現象を
否定的に捉えるものです。
人間関係が希薄化している。
若者の体力が落ちている。
子供たちは変わった。
大人が駄目になっている。
いろいろなことを言ってはいるが、
少し考えてみましょう。
人間形成において、
そこに大事なものは何か。
それは環境です。
人間は、自分のおかれた環境に
適応していくための行動を
獲得していきます。
その環境の中で
メリットとなる行動を
獲得していきます。
そこで出来上がる行動は、
その人にとって意味のあるもの。
駄目だ、駄目だと言いますが、
それが当人の環境では
プラスになっていることを
忘れてはいけません。
メリットで維持された
行動なのです。
人間関係が希薄化している。
そうかもしれません。
しかし、一人でも楽しめる環境が
できているのは事実です。
若者の体力が落ちている。
確かにそうです。
しかし、
それはそうなる環境に
育っているからこそ。
これだけ便利になった社会で、
筋肉隆々とした若者がいるほうがおかしい。
しっかりと環境に適応しての結果です。
環境が変われば、
人間も変化するのは
当然のことです。
今、起こっていることは
人間の節理からして
正常・当然・当たり前のことであって、
問題視するものではありません。
問題と見るべきものは
環境です。
環境が変わったから、
その環境に置かれた人間も
変わったに過ぎません。
人間は環境からの見返りにによって
変化する生き物です。
フリーター思考の若者も、
今のご時世で
安定した、将来性のある
仕事先に就くことは難しい。
就職できたとしても
後先は見えてこない。
年金も当てにならない。
年功序列もなくなり、
就職することに
メリットがあるのかないのか。
フリーターをしているほうが
ましな面が多いのではないか。
収入はそこそこいい。
融通が利くし、気が楽。
フリーターでいる限り
夢を持ち続けることが出来る。
就職していいことといえば、
世間の通りが良くなることぐらいではないか。
フリーター志向を
その場限りの享楽的な生き方と
見るかもしれない。
しかし、それでも、その人にとって
メリットであり続ける限り、
その生き方をやめることはできないものです。
将来、しっかりとした
技術や経験をつんだ労働力が
不足する恐れがある。
そのためにも、
このフリーター志向の生き方を
打開しなくてはいけないという。
それならば、その若者たちを
非難、叱責するのではなく、
フリーター志向の生き方に
メリットを無くすことが先決です。
または、就職することに
大きなメリットを与えるなり、
環境を整えることが大事です。
多くの人たちは、
何か問題が起こると
その人自身を責めようとします。
批判する人は批判することで
優越感を感じられるためか、
やめようとはしません。
しかし、
それでは解決には結び付きません。
環境にメリットがある限り、
同じような人はいくらでも出てきます。
フリーターがはびこる社会、
それを個人の問題と取るのでは、
解決にはなりません。
根無し草の生き方をする若者が
確かに増えています。
大学まで進学したが、その後、
就職するわけでもなく、
フリーターを続けている若者が
たくさんいます。
これは致し方ない。
若者が悪いわけではありません。
就職活動をしても
仕事が決まるわけではない。
バイトは採るが社員は採らない。
そういう会社も増えている。
衣食住を与えてくれる
裕福な親がいる。
時間や規則に縛られない
自由な風潮。
フリーターを作る環境がそこにある。
まとめ
環境が変われば、
人間も変化するのは
当然のことです。
今、起こっていることは
人間の節理からして
正常・当然・当たり前のことであって、
問題視するものではありません。
問題と見るべきものは
環境です。
環境が変わったから、
その環境に置かれた人間も
変わったに過ぎません。
人間は環境からの見返りにによって
変化する生き物です。
からの引用です。