確率の低い罰は効果が薄い。
おかげという言葉があります。お陰様でとは人に感謝を伝えるときによく使いいます。とてもいい言葉だと思います。お陰様で無事に生かしていただいているという感謝、健康で暮らせることの何よりの感謝が大事です。大事なく家族が無事に暮らせるほどありがたいことはありません。そこにお陰の本質があります。不平不満の日々よりも今あるものに満足し、家族の今の健康に感謝すると偉大な力は大きな平和と喜びを連れてきます。

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罪を犯せば罰を受けなければならないし、
責任も取らなければなりません。

それがどれほど大変なことかを
よく知らなくても、
誰もわざわざ好んで罪を犯そうとはしません。

しかし、世の中には罪を犯す人がいます。
罰があるのにどうして罪を犯すのでしょうか。

ここに罰の限界が隠されています。


罰は人の行動を抑制する効果があります。
しかし、行動そのものをなくす効果はありません。

それはどういうことかというと、
罰によって抑制されている行動は
罰がなくなれば再発するということです。

罰のない場所では
望ましくない行動は
繰り返されます。

罰は、罰する人間がその場にいて
はじめて意味があります。


多くの人に経験があると思いますが、
シートベルトの非着用。

シートベルトをしなければ罰があります。
減点です。

免許を持っている人なら
誰でも知っていること。

最近ではようやく
シートベルトの着用率が
上がってきましたが、
まだ完全とまではいきません。

罰があるのに
どうしてシートベルトをしないのか。

それは罰が常にあるとは限らないからです。

罰はその場になければ効果はありません。

確率性の低い罰は、
行動を抑制しにくいのです。


シートベルトを締めていなくても
常に罰があるわけではありません。

街中を走っていても
めったに罰を受けることはりません。

検問のときに
気をつければいいぐらいです。

しかし、検問に出くわす確率は低い。

ごくたまに出くわすぐらいです。

それでは煩わしいシートベルトを
締めようとは思わないものです。


では、シートベルトをしていなければ
常に罰があるとすれば人はどうなるか。

そこらで検問がはられており、
捕まる可能性が高ければ
シートベルトを締める人の割合は
格段高くなるはずです。

また、罰ではありませんが
シートベルトをしていないために
事故で命を落とすことがあります。

これは大きなデメリットです。

シートベルトは
これほど大きなデメリットから
逃れられるのだから、
シートベルトを締めるといった行動は
メリットで維持されていいはずです。

しかし、それでも
シートベルトをしないのはなぜでしょう。

そこに人が死を求める
本能的動機が隠されているからでしょうか。

死への願望「タナトゥス」があるのでしょうか。

まさか!
そんなものはありません。

これも確率の問題です。

事故といったデメリットは
常にあるわけではありません。

これがもし、サーキット場で
スピードの限界に挑戦しようとすれば、
誰もがシートベルトを締めるでしょう。

シートベルトだけでなく
ヘルメットまでかぶるに違いありません。

事故を起こす可能性が格段高くなるからです。


罰を用いて
行動を統制しようとすることは簡単です。

しかし、そこには
限界があることを知っておきたい。

まず、一つに確率の問題です。

もう一つに、それは次回で。



確率の低い罰は、その行動を制御しにくい。

まず、一つ覚えておいてくださいね。


ん?刑法犯の検挙率が下がっています。
どうりで犯罪が増えるわけですね。


まとめ

罰は人の行動を抑制する効果があります。
しかし、行動そのものをなくす効果はありません。

罰によって抑制されている行動は
罰がなくなれば再発するということです。

罰はその場になければ効果はありません。

罰のない場所では
望ましくない行動は
繰り返されます。

確率性の低い罰は、
行動を抑制しにくいのです。






からの引用です。