恋を長く続かせるには
神様がいるかいないかを論じるのは誤りです。神様はどこにもいないがどこにでも存在すると考えるのが妥当です。生かされているということがわかれば偉大な何かを感じることができるようになります。すべてのことが、自分の意思ではなく大きな流れの中で決まっていくことを感じることができます。人生において選択は重要ですが、それだけではありません。人は自分の意思で選択したように思っていますが、我々に真の選択権はありません。選んだつもりの宿命人生なのです。
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恋人の仕事振りや、
頼りになるところを見て、
ますます好きになるのは
当然と言えば当然です。

そんなことは誰でも知っていますね。

彼女の優しさに接するたびに
好きになるのも同様。

しかし、マンネリ化してきた恋人達が、
次第に気持が離れていくようなことを聞きます。

すべてを知り尽くし、
空気のような存在になった相手を
好きではいられなくなというのです。

恋のジンクスでは4年が限度。
そんなこともよく聞きます。

そこで、一つ。
そうならないように、
対処法を述べてみたいと思います。


人の感情は環境によって
コントロールされています。

その恋が続くか続かないかは、
相手からの見返りによるということです。

彼氏の仕事振りを見たり、
彼女の優しさに触れたり、
何らかの見返りを受け、
好きという気持ちが
持続していきます。

しかし、時間とともに、
見返りがなくなってくる。

時間とともに好きという気持ちが
なくなっていく。

これは時間がそうさせているのでしょうか?

長年連れ添った夫婦は
長くいすぎたために
冷めてしまったのでしょうか?

そんなことはありません。

銀婚式を迎えた夫婦が
今でもラブラブだといった話は
よくあります。

気持ちが冷めていく原因は
環境からの見返りが減った、
もしくは、なくなったからです。


一定期間過ぎると、
人はお互い対して
「してくれて当たり前」
という意識が芽生えてきます。

恋人ならしてくれて当たり前。
夫婦なのだから当然。
そんな勘違いが
多くの見返りを奪っているものです。

何かをしてもらっても
御礼の一つも言わない。

ご飯を食べに行っても
相手が出してくれて当たり前。

恋人の手前では
全てをさらけ出していいといった
勘違いからくる目に余る行動。

ありえない臭さの屁をこかれて、
そこに羞恥心のかけらもなくなれば
可愛げも何もありませんよね。

その見返りはデメリットです。

男性は、
バレンタインにチョコレートをもらっても、
誕生日や記念日にご馳走を作ってもらっても、
喜びもしなければ、感謝の言葉もなく、
それが当たり前の感覚。

昔なら数多くあった気遣いもなく、
荷物を持って欲しいと頼まれると、
めんどくさそうな顔をする。

「ありがとう」
「おいしかった」
「たのしかった」、
そんな一言が大きなメリットになるのだが、
それすらなくなってしまう。

メリットがなくなれば、
次第にその行動を
持続させていくことは
難しくなります。

そこに付随する気持ちとて同じです。


ならば、
相手の気持ちを
ずっとつかんでおくためには、
常にお互いにメリットを
与え続けなくてはならないのか?

してくれたことには
全て笑顔と感謝の言葉で
応えなくてはならないのか?

いつも笑をとって
相手を喜ばせなければならないのか?

常に魅力的で
たくましいところを
見せていなければならないのか?

与え続けないことには、
その恋は終わってしまうのか?

答えは、そうではありません。


正確に言えば、
与え続ける恋はすぐに終わります。

しかし、
“間欠的に”メリットを与える恋は
長続きします。

以前にも紹介した?
こういう実験結果があります。

2匹のマウスに
レバー押しを学習させます。
1匹はレバーを押すごとに餌が与えられ、
もう1匹は3回~6回レバーを
押すごとに餌が与えられます。

前者のマウスの学習行動は
連続強化といわれるものです。
行動一回ごとに
見返りが得られる学習法です。

後者は間欠強化といわれるものです。
同じ行動を何回か繰り返すことで
見返りが得られる学習法です。

それぞれ行動を学習させたあと、
レバーを押しても餌を与えなくします。
するとどうなるか。

前者のマウス(連続強化)は
すぐにレバーを押さなくなります。
しかし、後者のマウス(間欠強化)は
しばらくの間レバーを押し続けます。


ここから何が分るのかといえば、
常にメリットのある行動は、
メリットがなくなったとたんに
行動を起こさなくなります。

しかし
間欠的にメリットのある行動は、
メリットがなくなっても、
ある程度、行動は持続していきます。

熱しやすく冷めやすい恋をする人は
連続強化で学習された恋をしていると言えます。

いくら燃え上がっている恋でも、
それが連続強化で維持された恋ならば、
見返りがなくなれば
とたんに冷めてしまいます。

自分や相手の気持ちを
長続きさせたいのなら、
メリットを与えないことも
時には大事なのですね。

普段、頼りなくても、
たまに男らしいところを
見せればそれでいいのです。

逆に、普段、
男らしいところを
見せている人は、
たまには失敗をして
茶目っ気をみせるのも大切です。

3回に1回は
感謝の気持ちを込めて
とびっきりの笑顔で応えてあげる。
それでいいのではないでしょうか。

間欠的にメリットを与えることが
恋を長続きさせる秘訣です。


まとめ

自分や相手の気持ちを
長続きさせたいのなら、
メリットを与えないことも
時には大事なのです。





からの引用です。