恋愛で見る感情の仕組み
人は感情の生き物です。電車の隣の席に座ったお年寄りにうっとおしさと敵意を持つか、思いやりを持つかは心の広さだけでなく、様々な要素が関係します。ザイアンスの法則というのがあります。人は知らない人には冷たく、出会いを重ねるごとのに親密になります。知っているというだけで、人はその人に優しくなれ、冷淡な気持ちは起こりません。おたがいに知らないから騒動が起こり戦争につながります。人は皆優しくなりたいと思っても知らない人には冷たくなり悪意どころか果ては殺意まで抱くようになります。恋愛感情の真逆です。
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自分の感情や相手の感情が
どのように成り立っているのかを
理解できれば、
これは大きな力になることは
間違いありません。

そして、実際、理解できているのです。

メリットがあれば
人は今の感情を持続していきます。

メリットがなくなる、
またはデメリットが提示されると
感情は変化していきます。


初めは好奇心で始めたものでも、
いつしかどんどん興味が湧き、
のめりこんでいることはよくあります。

ウィンタースポーツ、マリンスポーツ、
何でも始めは好奇心から始めます。

そこに、メリットが得られれば、
好奇心はふくれ上がり
さらに行動を持続していくことになります。

そして他にもいろんなことに
挑戦していけるようになります。

愉快感情を多く手にしたいなら、
ワクワク、ドキドキ、うずうず、
何か愉快感情があるときは行動を起こし、
そして、行動を起こしたら
しっかりメリットを受け取ることです。

すると、自然と愉快感情の
発生頻度が高まります。

逆に、不快感情があるときは、
行動を起こさないこと。これに限ります。


これを恋愛で見るとよく分かります。

好きという感情をもとに行動を起こし、
その結果、メリットがあれば、
さらに好きという感情が高まってきます。

たとえば、「逢いたい」という
気持ちをもとに行動を起こし、
逢って楽しい時間を過ごせたとします。

すると、逢いたいという気持ちの
生起頻度は上昇することになります。

恋人と楽しいときを過ごしたあと、
家に帰ったとたんに、無性にまた逢いたくなる。
そんな経験はありませんか?

まさに、それです。
メリットを得ると、
その感情の生起頻度が上がる。
ここに恋愛が燃え上がる理由が
隠されているのですね。


好きな人に、誕生日やクリスマスに
プレゼントをする。

これは、相手のとびっきりの笑顔を見たい、
相手を喜ばせたい、そんな思いで
プレゼントをしているのかもしれません。

好きな人にプレゼントを渡すと、
そこで相手が喜んでくれれば、
メリットを得たことになります。

すると相手にプレゼントをするという
行動の生起頻度が増します。

と同時に、相手を喜ばせたいという
自分の気持ちの
生起頻度も増すことになります。

相手のためにと思って
プレゼントをする行動は
自分の相手への気持ちを
強めている行動でもあるのです。


逆に、冷めること、
心変わりすることは
どういう仕組みなのでしょうか。

はじめは好きであったが、
次第にその人への気持ちが冷めていく。

これは、逢いたいという
気持ちをもとに行動を起こしたが、
そこに見返りが得られないときに起こります。

逢っていても楽しくない、つまらない、
そうなると、
逢いたいという気持ちの生起頻度は下がり、
逢うという行動も起きなくなってきます。

一緒にいてもメリットを受け取れない時、
一緒にいたいとは思わなくなる。

これが冷めるということです。

人は、ある感情に基づいて行動を起こし、
そこにメリットを得ると、
その感情もろとも
一連の行動の生起頻度を増します。
逆に、ある感情に基づき行動を起こしても、
メリットを得られない、
または、デメリットを得る。
すると、その感情もろとも
一連の行動の生起頻度は下がります。

人の感情をコントロールしているものは、
環境にあります。


相手の心変わりを責めているあなたは、
自分の行動に目を向けましょうね。


まとめ

人は、ある感情に基づいて行動を起こし、
そこにメリットを得ると、
その感情もろとも
一連の行動の生起頻度を増す。
逆に、ある感情に基づき行動を起こしても、
メリットを得られない、
または、デメリットを得る。
すると、その感情もろとも