2017年12月

過ぎたことをくよくよ考えてしまう理由

過ぎたことをくよくよ考えてしまう理由
売りを決めなあかん。多能工は無能工ほめ達でよろし。結局薬局ネットワーク人の繋がり、自分が自分である理由、意識の奥深く抜けないように深く深層まで打ち込むか意識の反動に対して何度も繰り返し打ち込むことで抜けるのを防ぐ。理解しているのに継続できない理由魂が芯から納得していない。経験や知識、習慣や常識という根拠のない壁が行動を阻む。越えていく面白さワクワクする変化、何処にいても何をしても自己責任なら壁はない面白いだけである。原因は全て自分にある。
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彼女に振られた康一君が相談に来ました。

1週間前に彼女に振られてから
彼女のことばかり考えてしまい、
苦しい日々が続いているという。

朝、目が覚めると
別れた現実が嫌でたまらない。

別れたという事実が
夢であって欲しい。

そんな毎日が続いているという。


もう一度よりを戻せないか、
昔みたいに仲良くできないか。

それが出来ないなら、
彼女のことを考えないでいい方法は
ないものか。

仕事もろくに出来ず、
一人でいると常に頭に彼女のことが
浮かんできて辛いという。


恋人に振られ落ち込むことは
皆さんも経験してきたのではないでしょうか。

しかし、人によって、
落ち込みはしたがすぐに立ち直り、
いつもと変わらない日々を送る人がいます。

逆に、康一君のように落ち込みが激しく、
仕事もその他のことも手に付かず、
苦しい思いをしてきた人もいるでしょう。

そして、その違いを
性格の問題だと考えていませんか?

もしくは、精神的な弱さがそうさせていると
考えてきたのではないですか?

「俺はこんな繊細な人間だったのか」

「実は、俺はこんなに弱い人間だったのか」

「俺はなんて女々しいんだ」

なんてことを考えてきませんでしたか?


答えは、性格の問題でも
精神的強弱でもありません。

これは思考パターンが
そうさせているだけです。


ある条件のもとで、
ある思考に基づいて行動を起こし、
その結果メリットを受けると、
その思考は自動思考としてできあがります。
(前回の復習です)


恋人に振られた康一君の
生活リズムを見てみると、

ほとんどの時間、
彼女と一緒にいることがわかりました。

一緒にいなくても
常に電話やメールで連絡をとっています。

これは、常に彼女のことを
考えていることになります。

彼女中心の生活です。


朝起きれば「おはよう」のメール。

仕事にいく道中では
携帯でお互いの今日の予定を話し合う。

昼休みには、今日どうするかを
決めるためにまた携帯で電話をする。

仕事の合間には
たわいもないメールのやり取り。

仕事が終われば、
電話をして待ち合わせ。

ご飯を食べて、夜中まで一緒に時を過ごす。

それがほぼ毎日繰り返されるのです。

頭の中は彼女で
埋め尽くされている状態です。

しかし、ある時、突然、別れがきます。

すると、
人の思考は条件反射によるもの。

自動思考が出来上がった今、
朝起きれば、彼女のことが
真っ先に浮かんでくる。

「おはよう」のメールを打たなくては。

しかし、もう彼女とは別れてしまった。

その事実が突きつけられ、
痛いほど苦しくなる。

仕事に行く合間も、
彼女のことが浮かんでくる。

いつもなら今日の予定を
話し合っているのに・・・。

休み時間も、仕事が終わってからも、
常に頭の中に彼女がいる。

当たり前である。

常にそこに彼女の存在があったのだから。


別れてからの彼女の存在ほど
苦しいものはありません。

いくら考えないようにしても、
勝手に頭の中に浮かんできます。

今までメールをしたり、
電話をしたり、実際に会ったりして
メリットを受けてきた。

メリットを受けてきた以上、
嫌でも頭の中に浮かんできます。

学習された条件反射です。


逆に、恋人と別れても
いつもと変わらずにいれる人というのは、
どういう人なのか。

それは、仕事に忙しい人。

自分のことで忙しい人。

自分の生活をきっちり守ってきた人。

恋人にどっぷりつからず
自分の生活を大事にしてきた人。

そういう人は意外と
ケロッとしているものです。

別れた彼女の存在が
自動思考として思い起こされるのは、
たまの休みぐらいです。

それまで、休みの日ぐらいしか
彼女と逢っていなかったからです。


過ぎたことを
くよくよ考えてしまうのは、
今までそのことを思うことで
メリットを受けてきたからです。

では、くよくよ考えてしまう自分を
どうすればいいのか。

案ずることなかれ。

たとえ今が苦しくとも、
メリットがなくなれば
その思考は勝手になくなります。

ほっておけば
メリットがない以上、
時間とともに生起頻度が下がり、
最後にはなくなります。

「時間が解決してくれる」とは、
まさにそのことです。

新しい生活リズムを作るよう
心がけたいですね。


間違ってもストーカー行為など、
下手な行動はしてはいけませんよ。

辛い、悲しい、別れたくないからと
下手に行動を起こし、
そこにメリットを得ると、
いつまでも忘れられなくなり、
本当にストーカーになりますから。。。


まとめ

過ぎたことを
くよくよ考えてしまうのは、
今までそのことを思うことで
メリットを受けてきたからです。

案ずることなかれ。

たとえ今が苦しくとも、
メリットがなくなれば
その思考は勝手になくなります。

ほっておけば
メリットがない以上、
時間とともに生起頻度が下がり、
最後には消去します。

「時間が解決してくれる」とは、

マイナス思考の仕組み

マイナス思考の仕組み
明確な意図を持った行動または動作、知覚状態にはあるが能動的でない行動または動作。意識は覚醒しているが認識していない無意識な行動または動作、潜在意識・不随意意識・知覚意識。
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物事には二つの捉えようがあります。

いいように捉えるか
悪いように捉えるか。

プラス思考とマイナス思考です。


新しいことを何か始めようとするとき、
あなたなら、どう考えるだろうか。

「必ずできる」と考えるか、
「できるわけがない」と考えるか。


「協調性がない」といわれたら、
あなたはそれをどう捉えるか。

「個性の強い人間」だと捉えるか、
それとも、「社会不適応な人間」だと捉えるか。


物事をどのように捉えるかで、
その人の人生や、
些細な感情さえも変わってきます。


この物事の捉え方の違いは
どこからくるものでしょうか。

性格の問題じゃありませんよ。

これも強化随伴性によるものです。

つまり、
メリットがあるかないかです。


ここで一つ質問です。

あんたはプラス思考ですか?
それとも、マイナス思考ですか?

おそらく、マイナス思考の方が
多いのではないでしょうか?

その理由を少し述べてみたいと思います。


プラス思考とマイナス思考
どちらの思考に基づき行動するか。

そこが鍵です。

プラス思考に基づき行動を起こし
そこにメリットを受けることができれば
プラス思考が出来上がります。

新しいことを始めるにあたり
「絶対に成功する」と考え行動を起こし
実際に成功すれば、
その人の後々の人生もしっかり
プラス思考で維持されることになります。

逆に、マイナス思考は、
新しいことを始めるにあたり、
「不安だ」「駄目だ」「無理だ」
「うまくいくはずがない」
そう思いながら行動を起こし、
そこにメリットを得ることができれば
マイナス思考の出来上がりです。


マイナス思考がやっかいなのは、
行動を起こした結果、
うまくいってもいかなくても
メリットになることです。


マイナス思考に基づいて
行動を起こした結果、うまくいった。

うまくいけば、メリットです。

初めに思っていた
「不安だ」駄目だ」「無理だ」
そんな一連のマイナス思考は
取り越し苦労に終わった。

でも、その取り越し苦労のおかげで
うまくいったと学習されてしまいます。


うまくいかなくてもメリットになるのは、
「駄目だ」「無理だ」と思うことで、
あらかじめ傷つく度合いを下げてくれます。

無理だと思っていて、
本当に無理でも正解です。

「やっぱり」と諦めがつきます。


また、鼻からマイナス思考でいれば、
プラスになったときに
大きなメリットが受け取れます。

無理だと思っていたものがうまくいけば、
それだけ喜びが大きくなります。


このように、マイナス思考は
いろんな形で学習されやすいのです

メリットな面がたくさんあるのです。

マイナス思考の人が
世の中に多いのはそのためです。


マイナス思考で行動を起こすと、
それだけメリットを受けやすい。

あなたがマイナス思考なのは、
性格の問題ではありません。

今までどのような思考に基づき
行動を起こしてきたのか、
その結果なのです。


プラス思考に変えたいなら、
プラス思考に基づいて行動を起こし、
メリットを得ること。

そうすれば、あなたも
プラス思考の人間に生まれ変わります。


まとめ
 
マイナス思考がやっかいなのは、
行動を起こした結果、
うまくいってもいかなくても
メリットになることです。

マイナス思考に基づいて
行動を起こした結果、うまくいった。

でも、その取り越し苦労のおかげで
うまくいったと学習されてしまいます。


うまくいかなくてもメリットになるのは、
「駄目だ」「無理だ」と思うことで、
あらかじめ傷つく度合いを下げてくれます。

また、鼻からマイナス思考でいれば、
プラスになったときに
大きなメリットが受け取れます。

マイナス思考で行動すると、
それだけメリットを受けやすい。

マイナス思考の人が

あなたは神を信じますか?

あなたは神を信じますか?
意識追認不存在、神の定めと意識性は共在する。思索の切り口訴求の切り口、意識性とはただ起きている状態を指すのではない。自分の意識を客観的に自覚しつつ行動を選択している状態を言う。我が意がままならぬ、神心ブランド、骨子は紙かPC、展開は機動性のスマホ、何でもいいから仕上げること。即物的刹那に生きる、人生の総和はすべての人に等しい。自意識の空白を楽しむ、意識状態の細分化。
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ある大学生の会話。

「なぁ、神様はいると思う?」
「年末年始や商売繁盛の恵比寿参り、
何かと神を称えたお祭りがあるけど、
みんな本気で神の存在を信じているのかな?」

「まさか、これほど科学が発達した世の中で
神の存在を信じるなんて昭和一桁生まれの人間か、
カルト宗教にとり付かれた人間ぐらいだよ」

「そうかなぁ。みんな必死で祈っているのを見ると
あれはどうも本気だよ。」

そこに精神分析学を専攻する幸一君が現れた。

「幸一、どう思うよ。
どうして、みんな祈るんだ?
本当に神の存在を信じているのか?
精神分析家からして、あの行動はどうみるんだ?」

「そうだな。ユングの精神分析理論からすると、
誰もが心の奥底に神の存在を宿しているとされている。
その証拠に、どの文明社会でも神を創造し、神をたたえてきた。
でも、俺自身の見解では、目に見えないものを信じてしまうのは
不安の現われじゃないかと思う。
心の奥底に不安や自信のなさがあるから祈るんだよ。
一種の依存心の現われなんじゃないかな。
だから、神に祈る人ほど依存心が強い。
そして、それがまた自分の自信のなさにつながっている。」

そこに、先ほどから会話に耳を傾けていた
行動分析を専攻するかずひさ君が口を挟んだ。

「おいおい、いい加減にしろよ。
そんな勝手な憶測で人を見てどうするんだ。
自信がある奴でも祈る人はいるだろうし、
自信がなくても祈らない奴もいる。
依存心が強いからって神を信じることとは
別問題じゃないか。
神に祈りを捧げる行動は迷信行動といわれるものだよ。」


「迷信行動」

ある行動を起こし、
そこにたまたまメリットを
得ることができると、
その行動を学習してしまう。


ハトの実験にこんなものがあります。

実験箱の中で飼っているハトに
15秒間隔で餌を与えます。

餌を与える直前、
このハトはたまたま右にくるりと回りました。

くるりと回った直後に
餌を得ることができたハトは
右に回る行動を学習してしまったのです。

ハトが右に回る行動と
餌が与えられるのは関係ありません。

15秒経てば
嫌でも餌は出てきます。

しかし、右回りの行動の直後に
メリットが与えられたハトは
この行動を学習してしまったのです。


昔々、生贄は実際に行われていたそうです。

初めは誰かが勝手に言い出したことでしょう。

しかし、それを実際に行動に移した結果、
本当に願いがかなってしまった。

生贄を捧げた結果、
今まで降らなかった雨が降った。

それが生贄のおかげでなくとも、
生贄を捧げることを学習してしまったのです。

迷惑なお話ですね。


人はある行動を起こし、
そこにたまたまメリットが与えられると、
その行動を学習してしまいます。


験を担いで意味のない行動をすることは
よくある話です。
(もちろん、当人にとっては意味のある行動です。)

競馬をする前には
カツカレーやカツ丼を食べる人がいます。

食べて後、競馬で勝てれば
また繰り返されます。


大事な試合前には、パンツを左足からはく
スポーツ選手がいると聞きました。

まさに、迷信行動です。


いんちき臭い黄色の蛇革財布、
金メッキの幸せを呼ぶネックレス、
「この宇宙パワーで持って、大金持ち!」
そんなものを買う人はいるのか?と思うのですが、
実際にたくさんいるようです。

チラシ広告でも紹介されているように、
実際に宝くじにも当選しているようです。

しかし、これは
何百、何千、何万という人の中の
一部分の人のこと。

全員が全員、
当選しているわけではありません。

大多数の人が
財布やネックレスを持ち歩き、
その中の一人が当選したにすぎません。


当選しなくても、
何かいいことが起きれば
そのアイテムのおかげだと思うものです。

実際には
財布やネックレスのおかげでなくても、
たまたまそれを持ったことで
メリットを得ることができれば、
買った本人は財布やネックレスのおかげだと
信じてしまうのです。

迷信行動です。


神様に祈るのも同じです。

何が功を奏したのか分からない。

しかし、お祈りをした結果
そこにメリットがあれば、
その行動を学習してしまいます。

メリットなんて何でもいいのです。

お祈りした結果、事がうまくいった。

お祈りした結果、試合に勝つことができた。

お祈りした結果、合格することができた。

お祈りした結果、病気がなおった。

お祈りした結果、手術に成功した。

お祈りすることで安心できた。

お祈りすることで不安が消えた。

いてもたってもいられない気持ちが
祈るという行動によって解消された。

お祈りをしたことでメリットが得られると、
実際にはお祈りのおかげでなくても
人はお祈りが功を奏したと考えてしまいます。
  

多くの人は意味があるのか
ないのか分からない行動を起こします。

その行動と結果に
因果関係はないでしょう。

妥当性もないでしょう。

多くの行動は十中八九、
迷信行動によるものです。

たまたまメリットがあれば、
人はそのおかげだと信じてしまう。

単なる偶然を
ありもしない未知なるパワーに帰してしまう。


環境からの見返りで生きている以上、
そのような捉え方をしてしまうのは
仕方のないことです。

しかし、怪しい商売にも
利用されていることを知っておきましょう。

そして、この人間行動分析学が
詐欺に応用されるとこともあります。

つまり、人間行動分析学を利用すれば
簡単に人を騙せるということです。


それを次回、お話したいと思います。


あ。。。占について書くの忘れていました。

占は、実際に占にしたがって行動を起こし
そこにメリットがあれば、占を信じる人になるということです。

占を信じない人は、占にしたがって行動を起こしたことがない人。

信じないけど、気になる人は、占にしたがって行動したけど
メリットがなかった人ということになります。


「やる気が出ない本当の理由」の読者さんの
今週のラッキーカラーはブルーです。

↑こんなことを言われて、実際に
ブルーを基本に一週間過ごして、いいことがあれば、
あなたは、僕の信者となります。


まとめ
  
「迷信行動」

ある行動を起こし、
そこにたまたまメリットを
得ることができると、
その行動を学習してしまう。

多くの人は意味があるのかないのか
分からない行動を起こします。

たまたまメリットがあれば、
人はそのおかげだと信じてしまう。

環境からの見返りで生きている以上、
そのような捉え方をしてしまうのは
仕方のないことです。







からの引用です。

だまされやすい人

だまされやすい人
自分がなぜ動けないのか、自分としての意識、自分の行動を決する魂あるいは潜在意識は環境の影響で行動の動機が規定される。潜在意識の動機を意識は追認する。意識には願望がありそれを自分の考えとしている。できない理由、踏み出せない理由はただ一つ自分の潜在意識に行動の変化をもたらすだけの環境が整っていないということに他ならない。意識はうわばみのようなものの、とすれば自己変革を自分の意識で達成することはできないことになる。一方では自分の行動力不足を言い訳することも可能になるというおかしな関係である。
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N君は友人とパチンコに行った際、
お金を貸して欲しいと頼まれ、
数万円貸したことがありました。

その友人は「ありがとう」といって
そのお金でパチンコを始めました。

その友人は、そのとき大勝ちして
借りたお金に色を付けてN君に返しました。

N君は、ちゃんと返してもらったので一安心。

しかし、それからたびたび、
その友人はお金を貸してくれと
N君に頼むようになります。

お金を貸してくれたというメリットが、
N君にお金を借りに来る原因ですね。

N君も、ちゃんと返してもらっていたので、
特に断る理由もなく、貸し続けていました。

しかし、その額が、初めは数万円だったのが
次第に高額になり、何十万という金額になっていきました。


高額になるにつれ、それだけのお金を
すぐに用意して返せるものでもなく、
期日を過ぎることもしばしばありました。

それでも、何とか、利子もしっかり付けて
返してくれていたのですが・・・。

額が100万円を超えたとき、連絡が途絶え、
1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ、
とうとうトンヅラされたのです。


その話を周りにしたN君は、
「なんでそんな大金を貸すの!貸すほうが悪い!」
などと責められるのです。

確かに、100万という高額なお金を
友人という名目だけで貸してしまった
自分の落ち度を感じます。

しかし、そうは思いつつも、
自分でもなぜ貸してしまったのだろうと
腑に落ちないのです。


それもそのはず、
N君は、まんまと行動の術中に
はまってしまったのです。


人は、一度、メリットを受け取ると
相手を信用してしまいます。

ここでのメリットは、友人からの返済です。

貸した時の不安が、返済されることで
解消されるといったメリットがあります。

また、お礼として受け取る数万円もメリットになります。

一度、返済を受けると、
「お金を貸しても返してもらえる」
といった信用が作られます。

そのため、また頼まれると、
簡単に貸してしまうことになります。


そして、ここで重要なのが
順を追って徐々に額を増やしていること。

突然、100万円貸してほしいと言われても
誰も貸してはくれません。

しかし、すぐに返せるような小額なら
多くの人は貸してくれるものです。

初めは1万円から。

次に5万円、次に10万円・・・
と順を追って増やしていけば
最終的に高額なお金を借りれてしまうものです。

前にこれだけ貸して、ちゃんと返ってきたのだから
これぐらい貸しても大丈夫だろうと、
抵抗がなくなっているのです。


一般にだまされやすい人というのは、
その人が馬鹿だからでも、
世間知らずだからでも、
田舎っぺだからでもありません。

考えが浅はかだからでもありません。

その人が信じてしまうのは、
それまでの過程に問題があります。


貸すか貸さないかどちらか迷ったとき、
人は何を基準に考えるか。

それは自分の過去を基準に考えます。

N君の場合もそうです。

貸しても返ってくる。

それが幾度となく繰り返されてきた。

それが多少高額になっても返ってきた。

そのことが前提にあるために
貸してしまうのです。

一度貸してしまっているために、
断る理由もありません。

だから、貸してしまうのです。


人を信じるか信じないかも同じです。

人の言うことを真に受けても
損をしたことがない。

逆に得をしてきた人なら、
すぐに人の話を信じてしまうものです。

そこに性格や知能の問題を
絡める必要はありません。

人はそんなもので行動していません。

気を付ければいいという問題でもありません。


実際に、多くの人が
詐欺の手口でだまされています。

人を信用させるには
自分の言うことが本当であると
示してやればいい。

ただそれだけで人は信じてしまうものです。


「儲け話がありますよ。一口千円からです。
これぐらいのお金なら痛くはないでしょう。
どうです、うまくいけば数万円になりますよ」

確かに千円ぐらいなら痛くないと、
遊び気分で千円を渡してみると、
実際に数万円になって返ってきた。

「ほら、言ったとおりでしょ。
次はその儲かったお金でさらに投資してみませんか?
当たれば数十万になりますよ。
まだ千円しか投資してないのですから、
痛くはないでしょう。」

そういわれると確かに千円の出費だけです。

言われるままに儲かったお金を渡す。

結果はスカ。

しかし、千円投資した事実はあり、
儲かった事実もある。

その投資話が、単に初めから千円を騙し取る詐欺だとは
誰も気づかない。

投資話なんて初めからないのです。


まして、次の誘いに乗る人もかなりいるものです。

「また千円から始めましょう。
ほら、前に数万円儲かったじゃないですか」

そういわれるとお金を渡す人は出てくるものです。

一度いい思いをすると、
また同じことを繰り返す。

メリットのある行動は繰り返される、ですね。

詐欺を見破るのは、
詐欺の手口を知るしかありません。

行動の術中にはまれば、
人は誰でも信じてしまいます。


人を信じることができる社会に育ってきた以上、
仕方のないことです・・・。


  
まとめ
 
一般にだまされやすい人というのは、
その人が馬鹿だからでも、
世間知らずだからでも、
田舎っぺだからでもありません。

考えが浅はかだからでもありません。

その人が信じてしまうのは、
それまでの過程に問題があります。

メリットを与えてやれば
人は信じてしまうものです。


行動の術中にはまれば、
人は誰でも信じてしまいます。

人を信じることができる社会に育ってきた以上、

目的なくして生きられない人

目的なくして生きられない人
意識を失う、意識性を失う、同じような言葉に見えても意味は全く違う。意識を失うとは文字通り失神であるが眠っている間や自覚症状のない状態も一部含まれる。意識性を失うとは意識的に自分を制御できていない状況のことである。
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人が行動を起こすときには、
何か動機があると考えるのが一般的です。

生きるということ、それ自体でも
何か目的があると考えるのが普通です。


公園で声を張り上げ
走り回って遊んでいる子供を見て、
目的や理由をもって遊んでいると思いますか?
 
もっといえば、おんぎゃ~と
産まれたばかりの赤ん坊は
目的を持って生きていると思いますか?


人間は、一般動物と同じように、
基本的には目的がなくても
生きていける生き物です。

しかし、社会で生きていく我々にとって、
それだと不都合が生じるという理由から、
目的や目標を持った生き方をするよう、
親や、周りの大人から教えられます。

それがいつしか、
目的・目標を持つことが
人間の生き方だと
認知されてしまったようです。


子供のころ、よく親から
「どうしてそんなことをするの!」と
叱られたりしたことがあったはず。

しかし、子供時分は、目的などなく、
思考よりも行動がいつも先行していたため、
理由や目的を答えることは難しかったはずです。

しかし、
目的や理由のある行動をするようにを教えられ、
いつしか、自分の行動に
目的や動機を問いかけることを身につけます。


このような生き方は、
人に退廃的な生き方をしなために
役立っているのかもしれません。

目的・目標のない生き方は、
何でも途中で投げ出し、
根無し草のような生き方になりかねません。

目的・目標を持つことで、
人に忍耐や努力を教えるきっかけにもなります。

効率性の面でも、
無駄を省いていいかもしれない。

また、目的・目標を持つことは、
その人に安心感を与えてくれるものです。

目的や目標を持つことで、
ある決まったレールが敷かれるからです。


しかしです。

生きることに目的がなくては
生きていけない人になっていないだろうか。

目的がなくなったとたんに
生きることができなくなる人が
最近増えてきています。

自殺者が3万人を超える日本社会で、
一つ言えることがあります。

一つの目標、一つの生き方がなくなれば、
生きていけない人間が増えたということです。


リストラにあい、
打ち砕かれる思いをする人がいます。

会社の経営に行き詰まり、
倒産に追い込まれ、
すべてを失ったと感じる人がいます。

夢を追いかけてきたはいいが、
現実の壁とぶち当たり、挫折し、
生きる望みを失う人がいます。

恋人にどっぷりつかり、
振られたとたんに生きていけないと
感じる人がいます。


人には何らかの形で、
生きることが辛くなるときがあります。


人を支えているのは環境です。
その環境から見返りがなくなれば
生きることが辛くなってしまいます。

一つの環境にしか身をおいてこなかった人は、
その環境から見返りが得られなくなると、
それで人生が終わったと感じてしまします。


仕事人間だった人が、
会社が倒産して
そこから見返りが得られなくなると
生きていくことができなくなる。

仕事も家族も友人も自分の趣味も、
多くのものから見返りを受けている人は
危機に陥ることはありません。


恋人も自分の生活も仕事も、
全部大事にしてきた人なら、
恋人に振られても、落ち込むことはあっても、
生きることが困難になることはありません。


目的がなくなったからといって、
人は生きていけないわけではありません。


今、生きることに困難を感じているなら、
それは仕方がありません。

しかし、それは「生きていけない」
という意味ではありません。

一つの環境にしか
自分を置いてこなかっただけに
環境から見返りがなくなっただけの話です。

今が生きづらいだけです。

新しい環境が見つかるまでの
しばらくの間だけ・・・。


まとめ
 
目的がなくなったからといって、
人は生きていけないわけではありません。


今、生きることに困難を感じているなら、
それは仕方がありません。

しかし、それは「生きていけない」
という意味ではありません。

一つの環境にしか
自分を置いてこなかっただけに
環境から見返りがなくなっただけの話です。

今が生きづらいだけです。

新しい環境が見つかるまでの

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