2017年02月

ものには順序がある、行動にも順序がある。

ものには順序がある、行動にも順序がある。

 今月から貯金をしようと決めたはいいが結局出来なかった。勉強をしようといつも計
画を立てるが、計画通りに進まない。目標を持って取り組もうとするが、すぐに断念
してしまう。

できそうでできないことはたくさんある。やればいいものをやらない。よそ様はでき
ているのに自分にはできない。

はてさて、よそ様と自分とはどこが違うのでしょう。性格? 能力? 資質? 気持
の問題?

はて、何でしょう?


人は今までやったこともないことをいきなり完璧にできることはありません。
10あることをいきなり10出来ることはありません。

今まで勉強をしたことがなく、昨日まで散々遊び呆けていた人が今日になって何時間
も勉強し続けることはありません。

昨日まで、お金をあるだけ使っていた人が、今日になってきちんとお金を管理できる
ようになることは難しいことです。

昨日まで、好きなものを存分に食べていた人が、今日になってきっちりダイエットを
しだすのは至難の業。


勉強の仕方、貯金の仕方、ダイエットの方法、そういった知識はみんな持っています。
難しいのは、その行動をどのように形成するかです。


素人が練習をしないでいきなりフルマラソンを走りきることはできません。
喧嘩に自信があるからといってボクシングで12Rをフルに戦うことなど出来ません。


物事には順序があり、段階を追ってでしか作りようのない行動があります。

生まれたての赤ん坊が、ミルクをあげに来た母親に「お母さん!おはよう!」と言う
ことがないように、人は順を追ってでしかできないことがあります。


勉強をしようと思うなら、いきなり何時間も勉強をしようとは考えないことです。
最初は30分机に向かうだけ。その次に1時間、その次に2時間と順を追って増やし
ていくこと。
勉強内容もいきなり難しい問題から解こうとするのではなく、自分にできそうな問題
から始めることです。
いきなり解けもしない問題をやろうとすれば、後が続かなくなります。

貯金にしても同じです。いきなり、月々決まった金額を貯金することは、まだ行動が
形成されていない人にとっては難しいこと。
欲張って月に5万円!なんてしてはいけません。初めは5千円からでいいのです。

ダイエットも、いきなり絶食するようなことはしてはいけません。そんなことをして
も、すぐに失敗します。
ダイエットは痩せればいいというものではありません。理想体重を維持できてはじめ
て成功なのです。
そのためには、まずは体重計に乗ることから始める。次にそれを記録していく。それ
ができれば、本格的なメニューに入る。


何でも、はじめから10を求めないことです。10を求めても、しんどいだけで後が
続かなくなります。


いつもテストで20点や30点を取ってくるできの悪い子供に、次は100点!なん
て期待をしてはいけません。
20点を取ってきた子供には、次は25点。それがクリアーできて30点。少しずつ
ハードルを上げていくことが大事です。そして、前回より点数がよければほめてやる
ことも大事です。

今まで20~30点しか取ってこなかった子供は、100点を取るほどの勉強が身に
ついていないからです。

徐々にハードルを高くしていくと人はどんどん伸びていきます。


動物実験でもこんなものがあります。
ハトを用いた心理学の実験です。

キーを一回つつけば餌が一塊出てくる仕掛けになった実験装置があります。その中で、
ハトはたまたまキーをつついて餌を手に入れることができました。すると、ハトは餌
というメリットを得たために「キーつつき」といった行動を学習します。

さて、このハトに100回キーつつきをせることはできるでしょうか。100回キー
をつつけば餌がもらえる。この行動を形成させることはできるでしょうか。

我々が普段考えている観点で言えば、無理なことです。100あるうちの1しかでき
ていないハトがいきなり100回キーをつつくことなどできるはずがありません。

1回のキーつつきで一塊の餌を手にすることしか学習していないハトにとって、100
回のキーつつきは無意味な行動です。

しかし、これを、初めは1回のキーつつきで餌が与えられたのを、キーを2回つつけ
ば餌を与えるようにすると、ハトは2回キーをつつくことを学習します。

次に3回、次に4回、次に5回・・・・と餌を与える間隔を伸ばしていけば、ハトは
見事に100回キーつつきを学習することができるのです。

しかし、これでは終わりません。そのハトは最終的に2万回までキーつつきを学習し
たのです。2万回というと丸々一日かけてキーをつつき続けることになります。


我々ができそうでできない理由はここにあります。ハトが一塊の餌でそこまでできる
のですから、我々が無理だと諦めていることもしっかり順を追って形成していけば可
能になってきます。

まだ形成されていない行動をはじめからすべてを望んではいけません。順を追ってで
しかできない行動があります。

物には順序があることを理解しておきましょう。



まとめ

10あることをいきなり10出来ることはありません。
はじめから10を求めないことです。10を求めても、しんどいだけで後が続かなく
なります。

物事には順序があり、段階を追ってでしか作りようのない行動があります。

まだ形成されていない行動をはじめからすべてを望んではいけません。順を追ってで
からの引用です。

できて当たり前のことができない人 

できて当たり前のことができない人

当たり前のことは言わないでもできる。

目上の人には敬語を使う。朝起きたらきちんと挨拶をする。自分が出したごみは自分
で片付ける。遅刻や忘れ物はしない。人に迷惑をかけない。規則やルールは守る。

そんなことはいちいち言われなくてもできるのが当たり前のことだと考えていません
か?


人間といったものが自分で物事を見極め、意思の力によって行動していると考えてい
るせいか、できて当たり前といった考え方が世間にはあります。


最近の若者の非常識な行動に文句のひとつも言いたい人は多いはずです。
コンビニの前に座り込んでは、タバコを吸って地面につばを吐く。
ごみは出しっぱなし。
周りを省みず大声を出して馬鹿っぷりをアピールする。

女性においても、平気な顔をして電車内で化粧をしたり、パンやお菓子を食べたりす
る。

大の大人でも、平気な顔をして歩きタバコをしています。

そんな光景を目の当たりにして、言っても仕方がないと思ってしまうのは無理もあり
ません。
できて当たり前のことができないと、人は嫌気がさすものです。
馬鹿はほっておくしかないと思ってしまうものです。


当たり前のことができないのはなぜでしょう?

馬鹿だから?知能が低いから?そんなところに原因はありません。

当たり前のことでも、しっかりと見返りがなければ、その行動を学習して維持してい
くことはできません。

当たり前の行動とは見返りがあってはじめて維持されるものです。


若者が自分の出したごみを片付けられないのは、そこに見返りがないからです。

ごみを片付けてほめられた経験がない人が、ごみを片付けるようなことは、まずしま
せん。

周りから白い眼で見られようとも、悪い意味でのゴーイング・マイ・ウェイな生き方
をしている若者にとって、それはデメリットにはなりません。

人様の迷惑を省みないのは、省みないでも叱られることがない、人様に気を取られな
い自分達がかっこいいといったメリットがあります。

若者の行動は、それはそれできちんとメリットが伴った行動です。

大人たちや社会が望む行動をしたところで見返りがない。しかし、自分たちの環境で
はその行動は見返りのある行動なのです。


車内で化粧をしたり、パンをむさぼり食う女性も同じです。
周りの視線は今の若い女性にとってはデメリットにはなりません。

しかし、そこに片思いの男性がいれば、そんなことはしないはず。

自分が必要とする人たちから白い目で見られると、そんな恥ずかしい行動はしなくな
ります。
しっかりと見返りがないためにしでかす行動なのです。


大人が、混雑している場所でも平気で歩きタバコをするのは、そこにデメリットがな
いためです。周りが注意をするわけではありません。逆に、吸うとことでメリットを
得ることができます。

そんな大人に周りが注意をして、迷惑だと告げるだけで効果はあるはずです。
しかし、そんな面倒なことをする人はいません。それこそメリットがない行動だから
です。

条例で、しっかり歩きタバコを禁止して、罰金を取るようにでもなれば、歩きタバコ
はなくなるはずです。


子供にしても、若者にしても、大人も同じく、できて当たり前の行動ができないのは、
そこに見返りがないためです。

望ましい行動をしない、言うことを聞かない、それは望ましい行動をしたときにしっ
かりと見返りを与えていないのでは?

しっかりと見返りを与えず、ただ、できて当たり前という思い込みが、多くの問題を
引き起こしていることに気づいていない。


日本は「恥の文化」といわれています。

せっかく恥の文化をもっていながら、それを上手く使えないでいます。

大事なことは、できて当たり前、して当たり前の行動も、しっかりとほめるなり、叱
るなりして、メリット・デメリットを使い、見返りを与えなければならないというこ
と。

できて当たり前などといった考えは、大人であろうと子供であろうと通用しないもの
です。


当たり前のことをしても褒められない環境で育った人間に当たり前のことなどできる
わけがありません。


まとめ

当たり前のことでも、しっかりと見返りがなければ、その行動を学習して維持してい
くことはできません。

当たり前のことをしても褒められない環境で育った人間に当たり前のことなどできる
わけがありません。






14年前の「発行管理者:かずひさ」氏のメルマガ「やる気が出ない本当の理由」
からの引用です。

おねしょの治し方

おねしょの治し方

ご指摘いただいたとおり、「叱る」という見返りをおねしょをした子供に与えてしま
うのは、間違いでした。

と言いますのも、「おねしょ」といったものは、オシッコをするということ。
つまり生理反応です。

そのようなものを、メリット・デメリットで統制しようとすること自体、問題があり
ます。

ですので、おねしょを直す場合、オシッコをしないようにするのではなく、別の違っ
た行動を学習させることを目的とします。


それは、寝ているときに尿意を“感じさせる”ことです。


その前に、少し、おねしょに対しての、私自身の見解を述べさせてもらいます。

おねしょとは、心の問題が関連しておこる心身症として捉えるのではなく、発達の問
題、あるいは、行動の問題として捉えます。

行動の問題なので、しっかり環境を整えれば、おねしょはなくなるものと考えます。


そこで、用いられるのが、「おねしょブザー」と言われるものです。
(名前は不確かです)
お布団に敷くシーツに、オシッコをするとブザーが鳴る装置を取り付けたものです。

そのシーツで寝ていてオシッコをしてしまうと、ブザーが鳴って目が覚めます。

おねしょを繰り返して何度も目が覚めるうちに、オシッコをしてしまう前に、目を覚
ますようになります。


これは、パブロフの条件付けを応用したものです。

パブロフの条件付けとは、餌と一緒にベルの音を聞かせ続けられた犬が、ベルが鳴る
だけでヨダレを垂らすようになる、といった学習理論です。

餌を与えられると、犬はヨダレを出します。これは無条件反応といわれるものです。
我々も、梅干やレモンを想像するだけでヨダレを出します。無条件反応です。

本来、ベルの音だけではヨダレを出さない犬も、餌と一緒にベルの音を対提示してや
ることで、ベルの音だけでヨダレを出すようになります。

   餌=ヨダレ → 餌+ベル=ヨダレ → ベル=ヨダレ



子供のおねしょの条件付けの場合は、以下のようになります。

 ブザー=目を覚ます → ブザー+尿意=目を覚ます → 尿意=目を覚ます


この学習は、尿意があれば目を覚ましてトイレに行くことを学習させるものと考えら
れていました。

しかし、現在では、この学習によって寝ているときに膀胱をコントロールできるよう
になることが分かっています。

ある程度寝ているときでも、「中枢神経」が働き膀胱をコントロールできる成人型の
睡眠覚醒リズムを獲得できたと考えられます。

ですから、実際に、おねしょをしなくなった代わりに毎晩起きてトイレに行くという
ことはありません。

正確に言いますと、

ブザー=中枢神経の覚醒→ブザー+尿意=中枢神経の覚醒→尿意=中枢神経の覚醒

となります。

この学習は、数年後の再発もなく、現在もっとも有効な治療法と思います。



まとめ

おねしょは叱ってはいけません!

おねしょは、まだ学習できていない行動の問題です!

からの引用です。

メリット・デメリットの使い方

メリット・デメリットの使い方

人や動物の行動がメリット、デメリットで成り立っているなら、行動を統制するのは
簡単なはずですよね。

相手を自由自在に操ることが出来るのではないだろうか。自分を理想の自分に近づけ
ることも出来るのではないだろうか。
そして究極には、社会問題や犯罪もなくなるはずです。

そんなことになれば、僕はノーベル賞ものですね。

でも、安心してください。実際にそんなことにはなりません。

人を自由自在に操ることは至難の業です。
人を統制するにはそれなりに多くの問題があります。
それは、人を体罰や脅しによって行動を統制するといった人権問題はもちろんのこと、
それ以外にも、行動そのものを操る上でも問題があります。


一つに、

『人それぞれ、動物それぞれによってメリット・デメリットは違ってくる』


自分が好きなものが相手も好きとは限りません。甘い物が大好きな人がいれば、大嫌
いな人もいます。辛い物が大好きな人がいれば、辛いものは受け付けないという人も
います。

読書が好きという人もいれば、活字を見るだけで頭が痛くなる人もいるでしょう。
人それぞれ、メリットとデメリットは違っているものです。


同じメリットを与えても、メリットにならない人が出てくるということです。


ある家庭で起こったことです。
デメリットと思えた罰が、当人にとってメリットとなっていた事例です。

毎晩、遊び呆けて、帰ってくるのは午前様。
そんな高校生の息子を、何とかしようと母親が思いついた策が、門限を作ること。
門限を過ぎれば家に入れない。
となれば、12時までには帰ってくるだろうと母親は予想していたのだが・・・。
12時を過ぎても息子は帰ってこない。本人は喜んで夜通し遊ぶようになってしまっ
たのです。

鍵を閉められるから早く帰ってくるだろうと見込んだ母親の行動は、息子の夜遊びを抑
制せず、逆に夜通し遊ぶといった行動を招いてしまったのです。
罰と思えた門限が、子供にとってはメリットとなり、夜遊びを助長したのです。

メリットとデメリットは人それぞれ違うということ覚えておきましょう。


もう一つに、

『メリット・デメリットは、その人の状況によって様々である』


お腹がすいた時、七輪の上で焼かれた肉汁滴る特上霜降りカルビは格好のメリットで
す。そこに炊き立ての新米コシヒカリがあれば、文句なしですよね!

では、それを「これでもか!」と、たんまり食べたあとではどうなるでしょう。
胸焼けがするはずです。デメリットに近いものがあります。

夏真っ盛り、ビーチパラソルの下で海を見ながら食べるかき氷は格別においしいもの
です。
しかし、これが冬となれば話は変わってきます。北風ピューピュー吹き付ける寒さの
中ではかき氷なんて見るのもいやです。


メリット・デメリットは、「その人」、「その場所」、「その状況」によって変わっ
てくることを覚えておきましょう。


行動を統制したいときに大事なことは、メリット、デメリットがしっかりとその効果
を現しているかどうかを確認しなければなりません。

メリットを与えてその行動の生起頻度が上昇したかどうか。
デメリットを与えて、その結果、その行動の生起頻度は減少したかどうか。
結果を見て判断しなくてはいけません。


そして、もう一つ。

『メリットがどの行動を持続させているのか、逆に、デメリットがどの行動を抑制し
ているのか、不確かなときがある』


室内で犬を飼った人なら分かると思いますが、子犬がトイレ以外の場所でおしっこを
した時、叱ることがあったと思います。しかし、このとき、子犬はその場所でおしっ
こをしたことを叱られているのか、おしっこをすること自体を叱られているのか判断
できないものです。

そのようなデメリット(叱ること)は適切ではありません。

つまり、デメリットを与えても、そこに何通りかの取りようがある場合、不適切な操
作といえます。


また、メリットを与えたにしても、望ましくない行動にメリットを与えていることが
あります。

先生が宿題を出したときに、その生徒は友達の解答をそのまま写して提出しました。
しかし、それを知らない先生は、よくできたと褒めてくれます。
生徒が学習したものは、宿題をするという行動ではなく、友達の宿題を写すという行
動です。

しっかりと行動を見極めなければ、間違った行動を学習させてしまうということです。


そして最後に、

『メリット・デメリットを与える場合、その行動の直後に与えなければならない』


寝小便をしてしまった子供に、朝起きてから叱っても意味はありません。
おしっこをしたその瞬間に叱ってやらなければ効果がないものです。
おねしょが直らないのはそのためです。

自分の行動を直したいときは、後で言ってもらうのではなく、その場で注意してもら
うことが大事です。


人の行動がメリット・デメリットで成り立っているからといっても、用法をしっかり
学ばないことには、効果は期待できません。

ただこれだけはいっておきます。

人それぞれ行動に違いが出るのは、性格の問題ではありません。
または、頭の良し悪しがその人の行動を決めているのではありません。

頭のいい人は、エイズの怖さを知っているからきちんとコンドームを使用し、タバコ
の害をきちんと認識しているから吸わない。勉強も頭がいいからこそ続けていくこと
が出来るのだ。

逆に、頭が悪い人は快楽に走るためにコンドームをつけず、タバコの害の認識の甘さ
からタバコを吸ってしまい、勉強も頭が悪いだけに持続できないのだと言わないでく
ださいね。(笑)

いくら頭がよかろうが悪かろうが関係ありません。
人はそれぞれ、違った環境で育ち、違った形の見返りを受けています。
ある人はメリットであっても、ある人にはメリットにはならないことは多々あります。


まずは、当人にとってのメリットとデメリットを捉えること。
それができれば、どの行動を統制するのかしっかりと見極め、行動の直後に見返りを
与えてやること。
それが人の行動を統制する効果的な方法です。


まとめ


『人それぞれ、動物それぞれによってメリット・デメリットは違ってくる』

『メリット・デメリットは、その人の状況によって様々である』

『メリットがどの行動を持続させているのか、逆に、デメリットがどの行動を抑制し
ているのか、不確かなときがある』

『メリット・デメリットを与える場合、その行動の直後に与えなければならない』

当人にとってのメリットとデメリットを捉えること。
それができれば、どの行動を統制するのかしっかりと見極め、行動の直後に見返りを
与えてやること。
からの引用です。

自己管理ができない本当の理由

「自己管理ができない本当の理由」

人には他の動物と違って思考能力があります。その思考がルールを作り、人の行動を導
くことがあります。
今日やらなければならないことや、期日までに仕上げなければならないこと、約束や決
まりごとなど、思考をもって自分を導かなければならないことが数多くあります。
あるときは自分の目標のために。あるときは自己管理のために。

こんな経験はありませんか?
期末テストのために、計画を立てて勉強を始めようと決める。しかし、計画通りに進ま
ない。必ずといっていいほど、次の日、次の日と予定が先送りされる。「まだ大丈夫
だ、まだ大丈夫だ」そう自分に言って遊び呆けていたことが・・・。
そして、テストが一週間前に迫ると、もっと早くに始めていればと後悔する。それが常
でした。(;^_^A アセアセ・・・ 

女性の方なら・・・。
ダイエットを始めようと「今日からは間食をしない!」と決めます。しかし、母親が買
ってきたイチゴショートを目の前にすると・・・、「明日からでも大丈夫!」と居直っ
てしまうものです。そんなことが日々繰り返され、結局はダイエットに成功したためし
がない・・・。

我々は日々生活していく中で、決められたことはきちんとこなし、やり遂げていかなけ
ればなりません。しかし、時に、それが自分ではどうすることも出来ないことがありま
す。
朝起きられない。仕事をさぼってしまう。時間を守れない。期日までに仕上げることが
出来ない。予定を先延ばししてしまう。約束をきちんと守れない、などなど。
そんな自分に嫌気がさす経験は誰もがしてきたはずです。そんな自分を甘ったれた人
間、杜撰な人間、情けない人間だと戒めてきたはずです。
しかしです。
人には従いやすいルールと、従いにくいルールがあります。自己管理をするにあたっ
て、従いにくいルールで自分をコントロールしようとしていませんか?
従いやすいルールとは、

「一回の行動によって得られる見返りが十分な大きさで確実であること。メリットが大
きく確実であれば、そのルールは従いやすい。」

例えば、テストの範囲が分かっており勉強をすれば確実に良い点数が取れ、単位が取れ
る。やりさえすれば確実に成果が得られる。となると、人は勉強をする、といったもの
です。
懸賞応募でも「もれなく当たる」となれば、応募したくなりますよね!
エイズ予防にコンドームを!と呼びかけたところで、国内における感染率はそれほど高
くありません。しかし、それが感染率50%と公表されれば誰もがコンドームをするよ
うになるでしょう。
逆に、従いにくいルールとは、

「一回の行動によって得られる見返りが小さすぎたり、確率が低すぎたりするルールで
ある。」

エイズ予防で、一回のセックスで相手がキャリアである確率は非常に低い。感染するリ
スクは何万分の一以下、確立が低すぎるのです。

ダイエットにおいても、イチゴショートを一口食べただけで、体重がみるみる増えるわ
けではありません。
その一口は、「ほんの少し見えないぐらいの脂肪を付け、体重計でも量れないぐらいの
体重が増える」といった、ルールに過ぎないのです。
それではデメリットにはなりません。
それに、自分の好きなものを食べるという行為は、美味しいといった瞬時のメリットを
与えてくれます。
メリットのある行動は維持されやすい。
目の前のイチゴショートを食べてしまうのはそのためです。しかし、それを繰り返せば
体重増加は確実です。

タバコにおいても、いろんな害が叫ばれているにもかかわらず、なかなか喫煙者は減り
ません。今でこそ、やっと喫煙率が30%台まで下がりましたが。
やめよう、やめようと何度思ったことか。しかし、お酒の席や、待ち合わせの暇な時
に、ついつい手が出てしまう。それが幾度となく繰り返されている。
それも同じで、一回の行動における見返りが少なく、確率も低いからです。
タバコを一本吸わなかったからといって誰かに褒められるわけではありません。吸わな
いことで健康的になり体が優れ、意気揚々としてくるわけではありません。一回吸った
だけで癌に侵されるわけでもありません。吸い続けたとしても必ず癌に侵されるわけで
もないのです。
そんなことでは、タバコを吸うといったメリットのある行動を統制するのは難しいでし
ょう。
仮にその一本で確実にガンに侵される!と宣告されるとどうでしょう。喫煙率は限りな
く0に近づくはずです。

教育訓練給付制度を利用して英会話をはじめても、すぐに続かなくったことはないです
か?
その原因は、一回や二回通ったぐらいでは、何の効果も得られないからです。
少しでも話せるようになり、外人さんの言っていることが分かり始めて、そこに楽しさ
が生まれてやっと持続できるようになります。
何も話せない、何も聞き取れない、ストレスだけがたまる。そうなると「もういい。め
んどくさい」となってしまうものです。

ちりも積もれば山となることは分かっています。
自分の今の行動が後々の自分にどのように影響するかは分かっています。
しかし、どれほどちりを積もらせると山となるかが分かっていないために、人は失敗し
てしまうのです。

しっかりと周りの環境を吟味すれば、自分がなぜ出来ないのか、なぜ頑張れないのかが
見えてきます。
そこには、しっかりとした見返りが存在しない。結果は大きくてもその一つ一つの行動
における見返りが小さい、または確率が低すぎるのです。

世間は、やる気の問題だというかもしれません。やる気さえあれば何でも続けていけ
る、何でもやってのけていけるというかもしれません。
しかし、そんな根性論では人は動かないことは経験済みのはず。
人は意思の力で自分をコントロールしていると一般に考えられています。自分の思った
ように人は行動できるものだと思い込んでいるものです。
だから、何度言っても分からない人を見捨てたりします。
思い通りいかない自分を嫌になったりします。
人とは考えれば分かること、自分に言い聞かせれば出来るものだと思っているためでし
ょう。
困ったものです。
人はそんなにできた動物ではありません。思考とはルールであって、自分を自由自在に
操れる力ではありません。そんなものがあれば、人は誰もが夢を叶えています。
人に思考能力があるからといって、それは自分達を自分の思い通りに出来るということ
ではありません。
頭では分かっていても、行動に移せないのは環境の力を見逃しているためです。
思い通りにならないときは、環境を見てください。足りないものがそこにあるはずです。

まとめ
従いやすいルールとは、一回の行動によって得られる見返りが十分な大きさで確実であ
ること。メリットが大きく確実であれば、そのルールは従いやすい。
従いにくいルールとは、一回の行動によって得られる見返りが小さすぎたり、確率が低
すぎたりするルールである。
ちりも積もれば山となることは分かっています。自分の今の行動が後々の自分にどのよ
うに影響するかは分かっています。しかし、どれほどちりを積もらせると山となるかが
分かっていないために、人は失敗してしまうのです。
頭では分かっていても、行動に移せないのは環境の力を見逃しているためです。






14年前の「発行管理者:かずひさ」氏のメルマガ「やる気が出ない本当の理由」
からの引用です。
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