禁煙に失敗する人。
禁煙は難しい。20歳ごろにロングピースを吸っていて、突然禁煙した経緯は親友と命がけの約束をして、それを守り続けて、結果禁煙になったとういこと。もう一つの契機は、禁煙になったばかりの市バス内で喫煙し運転手に注意されたことがあり、
他人に迷惑をかけた自分が許せなくなったこと。禁煙ともなるとそれなりに重い動機が必要なようです。

CIMG2617
 

幾度となく禁煙に失敗してきた人。
その人には何が足りなかったのでしょうか?

強靭な意志の力?タバコの害に対する認識不足?
そんなもの関係ありません。

意思の力なんてものは、
行動の原因にはなりません。

タバコでは駄目でも
仕事に関しては強靭な意思を持つ人はいます。

タバコにだけ意思が弱いなんておかしいですよね。
意思が人の行動を統制できるといった考え方には
無理があるのです。

では本当の原因は・・・。

そうです。
禁煙に失敗する人というのは、
環境に問題があります。

禁煙してもしなくても、
環境側に何の変化もなければ、
禁煙をする意味がありません。

禁煙をすることで、
何かが変わらなければなりません。

その何かをしっかりと吟味して
作り出していくことが大事です。

禁煙に失敗してきた人というのは
そこを見落としていたのではありませんか?

タバコを吸うといった
メリットのある行動を、
単なる決意だけで
やめることなど不可能です。

禁煙することに、
しっかりメリット・デメリットを
作り出してやらなければなりません。


人それぞれ、
メリットとデメリットが違うために、
何をどうやって行動を統制させていくのかを
具体的に述べることは、難しい。

タバコひとつやめさせるにも、
万人に通用する方法を見出すことは
ちょっと無理があります。

人それぞれメリット・デメリットがあるので、
「こうだ!」と言える禁煙法はないものですが・・・。

しかし、それではメルマガの価値がなくなるので、
少しアドバイスを提案したいと思います。

まず、用意するもの。

それは、タバコをやめようとする強靭な意志と、
誘惑に決して負けないという決意!?

いえいえ、いりません。笑

ならば、ニコチンパッチでも買えばいいのか?
その必要もありません。

ただ、一人でタバコをやめるのは
ちょっと厳しいのです。

人は、他人を変えるよりも
自分を変えることのほうが難しいのです。

他人にとって自分は環境となるのですが、
自分が自分の環境とはなりにくいのです。

経験がなければなかなかできません。

本人が弱気になれば
禁煙は失敗に終わります。
気持ちなんてものは
環境によってコロコロ変わります。

お酒の席で気分が大きくなってくれば
「タバコの一本や二本かまいやしない」と
アバウトになりかねませんからね。

それだと意味がありません。

やはり、環境を整えるしかありません。
環境にメリットとデメリットをおいて、
自分の行動を統制していくのです。

そのために同僚、家族、友人、
周りにいる人全員に協力してもらい
行動を監視してもらうことです。

ここで大事なのが、本人にとって、
何がメリットで何がデメリットになるかです。

タバコを吸えば一本につき罰金千円!
しかし、お金に困っていない人にとって
それが罰になるかどうか疑わしい。

タバコを吸えば夕食抜き!
これも、一食抜くぐらいは罰にならないでしょう。

しっかりと本人にとって
メリット・デメリットになるものを見極めて
提示してやらなければなりません。

禁煙を始めると、禁断症状が出てきます。
しかし、そこで吸ってしまえば、
その行動を学習してしまい、
禁煙を続けようとしても
禁断症状になるたびに
タバコを吸ってしまうことになります。

イライラ、落ち着かない、そんなときでも
きっぱりと「吸わない!」と思えるだけの
メリット・デメリットがなくてはなりません。

一本でも吸ってしまえば
いらぬ行動が身に付くだけで
意味がありません。

きっぱりやめること、それが大事です。


そして、段階を追っていくことが大事です。
初めは一日我慢できれば、ご褒美を。
次に3日、次に一週間、2週間。
徐々に間隔を伸ばしていきます。
そして、辛くなるだろう、4週間目ぐらいには、
ちょっと大き目のメリット・デメリットを
提示してやるのがいいでしょう。

どのようなメリットにするかは
自分で考えてください。

一つ例を挙げてみます。
あらかじめ協力してくれる相手に
10万円ほど渡しておきます。

もしタバコを吸うことがあれば、
一回に付き1万円ずつ
自分のものにしていい。
その代わり、一日我慢できれば、
1万円返ってくると約束します。

一日目、我慢できたので一万円返ってきます。
次に三日我慢できればまた一万円返ってきます。
次に、一週間頑張ればさらに一万円。
2週間頑張れば・・・。
そして一ヶ月我慢できれば、3万円。
10万円全額返ってくる頃には
禁煙できる体になっている。
といった計画です。


しかし、メリット・デメリットを用いて環境を整えても
隠れてタバコを吸ってしまうことがあります。
周りが協力してくれてもそれでは意味がありません。

そんな輩は放っておくしかないと言いたいところですが
もう一つ、別の方法を紹介したいと思います。

タバコをやめることができた人に
やめることができた理由を聞いてみると
タバコが嫌いになったからだとよく言います。

今まで、好きなだけ吸ってきた人が
どうしてタバコを嫌いになれるのでしょうか?

こんな覚えはありませんか?
風邪を引いてのどが痛くて
たまらないときでも、
ニコチン依存症のおかげで、
タバコを吸いたくなります。

そんなときに吸うタバコはどうですか?
まずいですよね?
デメリットです。

そのおかげで、タバコをやめることが
できたと言う人が多くいます。

そうです。
タバコ自体を嫌いにしてしまうのです。

人の好き嫌いも、学習に基づくものです。
タバコを嫌いにすることも可能です。

どうやって嫌いにしていくか。
それは条件付けでできます。

幼い子供にウサギを見せる実験があります。
初めはウサギを怖がらなかったのですが
その子供が怖がる大きな音と一緒に
ウサギを見せると、子供は泣き出します。
それを何度か繰り返したあと、
初めと同じようにウサギを見せると、
音がなくても泣き出してしまいます。
子供は、うさぎが嫌いになってしまいます。

人の好き嫌いは、生体的なものもありますが
ほとんどはこのようにして学習に基づいて
出来上がったものです。

上手く使えば、好き嫌いを
変えていくことができる、
といった実験です。

同じように、あなたが大嫌いなものを用意します。
納豆、レバー、ピーマン、パセリ、青汁、ブルーチーズ
どうしても食べられない、本当に嫌いなものを
用意してください。

それをタバコを吸いながら一緒に食べるのです。
そこで、吐き気をもよおせば、ばっちりです。
それを幾度となく繰り返します。

するとどうでしょう。
タバコを吸うだけで吐き気が起きます。
これでタバコを吸うのが嫌になります。

タバコを吸うといった行動に
別の嫌悪的な刺激を対提示してやると
タバコと嫌悪刺激を結びつけて
学習してしまうのです。


もう一つ、番外編で思いついたことです。

もし、タバコをやめることができたら、
この先に費やされるであろうタバコ代が
全額もらえる!

こんなメリットはどうでしょう。

この先20年間1日1箱タバコを吸うと計算して
270円×365日×20年=1971000円! 
この大金は大きなメリットになりませんか?

しかし、このお金は誰が出すの?
そんなものは自分に決まっています。
銀行に借りてください。

銀行も「タバコローン」といって
タバコをやめたい人専用の金融商品を
作ればいいのです。

審査の方は簡単です。
タバコをやめたい人が申し込み条件で
申し込んでからタバコを一ヶ月やめることができれば
審査OK!

月々のタバコ代を返済に充てます。
もちろんタバコを吸っているのがばれると
即時全額返済。

そんな金融商品があれば結構当たるのではないか?笑

本人もタバコに200万円費やすより、
有意義に200万円使うほうを選ぶのではないか?
目の前に札束を見せられると、
タバコをやめる人が出てきてもおかしくない。
 

まとめ

禁煙に失敗する人というのは、
環境に問題があります。
禁煙してもしなくても、
何の変化もなければ、
禁煙をする意味がありません。
禁煙をすることで、
何かが変わらなければなりません。
その何かをしっかりと吟味して
作り出していくことが大事です。

人は、他人を変えるよりも
自分を変えることのほうが難しいのです。
他人にとって自分は環境となるのですが、
自分が自分の環境とはなりにくいものです。

タバコを吸うといった行動に
別の嫌悪的な刺激を対提示してやると
タバコと嫌悪刺激を結びつけて
学習してしまうのです。
からの引用です。