自分を変えたいなら。
人は自分を変えたいと思うことがあります。もっとよい人生、もっとお金持ちで美男美女で、たくましい体で、頭もよく、音感にも優れ、できれば超能力もあり・・・この手の妄想はいくつになってもきりがないのです。幸せになる基本は今あるもので満足することです。もっと言えば今あるものに心から感謝することです。そうすれば生かされている意味が見えてきます。
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変わりたい自分がいるが
なかなか変われない。
世間にはそんな人がたくさんいます。

嫌いな自分、変わりたい自分、
しかし思ってはみても、
思うだけではなれませんよね。

それもそのはず、
人は頭で分かっていても
行動には結び付きません。

なりたい自分がいても、
今の環境が今の自分を支えています。

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人は、まず、頭で
何とかしようとすます。
俗に言う意思の力を頼りに
神経をすり減らして
自分をなんとかしようといます。

人前で堂々としたいのに
すぐに萎縮してしまう。
緊張しやすい性格だから
仕方がないのだろうか。
性格の問題だから
直らないのだろうか。

気の弱い自分が嫌で、
変わろうと思い、
なんども「エイ!エイ!」
と自分にムチを打つが
一向に変わることはない。

それどころか、何度も失敗して、
しまいには変わることなど
どうでもよくなり、
人前を避けるようになってしまった。

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自分を変える一番の方法。
それは自分の置かれた
「環境」を変えることです。

今の自分を維持させているものは、
今の環境です。
今の環境のままだと、今の自分のままです。

新たな自分を作りたいなら、
新たな自分を必要とする環境に
自分を置くことが一番です。

そんな環境がないというなら
自分を変えてくれるように、
今の環境に働きかけることです。

人は環境の力でどうにでもなります。
もし、自分を変えたいなら、
頭で考えるよりも、何よりも、
行動を起こさなければなりません。

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人前に出るのが億劫な人は、
嫌でも人前に出なければならない環境に
身を置けばいいのです。

人には、馴化反応といった
とても便利な能力があります。

「馴化」とは、慣れてしまうこと。

人は、ある状況に嫌気が差していても、
そこから逃げなければ、
または逃げることができなければ、
その環境に適応していこうとします。

この馴化反応を応用したのが
「フラッディング法」といったものです。

逃げ出したくなる場面に、
自ら進んで立ち向かうことで、
その逃げ出したくなる場面を
克服しようとする方法です。

人前が苦手な人が、自ら大舞台に立つ。
犬を怖がる人が、自分から犬に近づいてみる。
何度も繰り返すうちに、次第に慣れてくる。
次第に過剰な反応が起こらなくなってきます。

なぜなら、そこに起こる過剰な反応は
余分だからです。

メリットのないものは淘汰される。
人が効率よく生きていくための基本が
そこでもしっかり働いてくれます。

初めはガチガチで何もできなかった人が
2度3度と繰り返していくうちに
舞台に立つことが大好きになります。

要は、逃げないことです。


環境をしっかりと整えてやることで、
人はその環境に適した自分に変わっていきます。

刑務所や少年院に入れられると
人は嫌でも変わっていきます。

今まで規則に従ってことがない人でも、
しっかり法律や規則に従える人間になります。

スパルタ教育を受けだすと
怠け者で勉強などしたことがない人でも
見違えるほど勉強に励みだす。

そこには、変わらないことにはメリットがない、
またはデメリットを受けるからです。

試験一週間前になれば
嫌でも勉強を始める。
嫌でもやらなければ
デメリットを受けるからですよね。


今の自分は今の環境で成り立っています。
今の環境を変え、そこから逃げなければ、
人はおのずとかわっていけます。

自分を変えることは、
できないことではありません。
頭で考えて自分を変えようとするから、
難しくなるのです。

メリット・デメリットを作り出して
環境をうまく使えば、
なんてことはありません。


あなたはどのような人物になりたいですか?
その理想の自分を演じてみてください。
その理想の自分を演じて、
今の環境で受け入れられると、
新しい自分のできあがりです。

しかし、今までの自分を変えることは、
かなりのストレスを生みます。

新しい自分へのステップの前に、
大きな障害がああります。

こんな自分を周りは
受け入れてくれるだろうか?
今までと違った自分を出しても
変に思われないだろうか?

そんな壁にぶつかるはずです。

しかし、それを乗り切ることで
人は変わることができます。

そして、それを乗り切れるかどうかも、
今の自分の環境にかかっています。

自分を変えることに
どれだけメリットがあるのか。
今の自分のままでは
どれだけデメリットを受けるのか。
その見返りが十分な大きさであれば
人は変わることができます。
もしくは、そこ以外に残された道がなければ、
人は乗り切ることができます。

そんな多大なストレスに耐えることより、
今の自分でいることの方がラクだと感じるなら、
自分を変えることは不可能ということです。

自分を変えるも変えないも環境次第。
環境を見直せば、おのずと答えが出てきます。


まとめ

人は、ある状況に嫌気が差していても、
そこから逃げなければ、
または逃げることができなければ、
その環境に適応していこうとします。
これを馴化反応と呼びます。

この馴化反応を応用したのが
「フラッディング法」といったものです。

逃げ出したくなる場面に、
自ら進んで立ち向かうことで、
その逃げ出したくなる場面を