すぐにやきもちをやく人の対処法
やきもちというのは嫉妬心、ジェラシーとも言います。大かれ少なかれ誰しも持っています。その感情を抑制できるか、転嫁できるかがその人の人間力ではないかと思います。やきもちを焼く人を無視続けるのも一苦労ですが、相手をすれば行動分析的にはやきもちを強化したことになります。要するに耐えるほかないということのようです。

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やきもちをやく。

誰もが一度は経験のあることではないでしょうか。

しかし、それが病的になる人もいれば、
やきもちをやいてもすぐに収まる人、
またはその中間の人など、それぞれです。

この違いはどこからくるのでしょうか。


自分の恋人や配偶者の過去に執着する人がいます。
わざわざ相手の過去を穿り返して、
根掘り葉掘り聞きだしては不機嫌になるのです。

相手の経験人数や、
どういうSEXをしてきたのか、
どういう人と付き合ってきたのか、
どのぐらい付き合ってきたのか、
全部聞かないと気がすまないのです。

それを聞くだけならまだいいのです。
聞いたあとに不機嫌になるのです。
それも1度や2度の話ではありません。
ことあるごとに話を持ち出してきては、
不機嫌になるのです。


さて、そんな他に何もすることがない人は、
なぜそうなるのでしょうか。

ある精神科医はこう言っています。

「人は誰でも束縛心といったものを持っていて、
全てが自分のものでなくては気がすまない。
従って、相手のすべてを知っておかないといけないのです。
不機嫌になるのは、幼児的欲求の現われです。
幼き子供は自分の母親を自分のものにしようとします。
その幼児的欲求が現れ出ているのです。
幼き頃に満たされなかった幼児的欲求が
抑圧を解いて現れ出てきて、
不機嫌になり、相手を責めるのです。」

嘘癖もいいところです。
ここまでこじつけで語られると立派です。
精神分析が文学の世界で
ちょっとした話題を呼ぶのも分かる気がします。

しかし、現実社会でそれを用いられては困ります。
行動分析ではそんな嘘には頼りません。
そこにしっかりとメリットがあり、
そのメリットにより行動が維持されていると考えます。


自分の好きになった相手の過去に
興味を示すのは珍しいことではありません。
しかし、そこからが問題です。
暇な人ほど、そういうものに強く興味を示し、
ほかに考えることがないために、
そのことに頭を使い出す。

そして、それを聞いたあと、
どのような行動をとるのかがポイントです。

それを聞いて自分の気持ちにどのように影響して、
結果、どのようなメリットを得るかによって変わってきます。

相手の過去を聞いて不機嫌になり、
相手を責めだせば、どうなるか。
やきもちが発端で、相手に文句を言い続ける。

自分の中にある苛立ちを、
相手を責め立てることで解消しようとします。
相手がごめんなさいとでも言えば、満足する。
そうすることで、相手の気持ちが
自分にあると確信できるからです。
メリットです。

責められる相手側も、
やきもちを焼いてくれることが
自分のことを強く意識してくれていることだと思い、
悪い気はしない。
お互いにメリットを与え合うことで、
そのおかしな「やきもち」は持続されてしまう。


恋人が異性と話しているだけで
不機嫌になる。
携帯に異性から連絡があるだけで
不機嫌になる。

やきもちを焼いてしまうのは、
やきもちを焼くことで、相手の気持ちが
自分にあると確認できるからです。

やきもちを焼くことで、
相手が自分に優しくしてくれたり、
「そんなことないよ~」と言って
ヨシヨシしてくれる。
やきもちを焼くことで、
相手の気持ちを感じることができるのです。

やきもちを焼くことが
大きなメリットとなり
自分に返ってくるのです。


よくあるバカップルのパターンでは、
些細なやきもちが発端で喧嘩になり、
言いたいことを言い合って、最後は仲直り。
仲直りエッチまでこぎつける。

最後に大きなメリットがあることで、
一連の行動パターンが学習される。

しばらくすると
また、やきもちやきは始まるだろう。
やきもちをやくことで
メリットが得られるからだ。

やきもちをやくという行動は
ラブラブへとこぎつけるための、
大事な刺激となっているのです。

喧嘩をして
「仲直りエッチ」でもしようものなら
喧嘩が絶えなくなるに違いない。


過去にこだわりたくない、
過去のことでうるさい男をどうにかしたい。
些細なことでやきもちを焼く相手を
どうにかしたい。

そういうときは、
そこにメリットを与えないことです。

やきもちやきの恋人は、
そこにメリットがあるから
いつまでも繰り返されてしまうのです。

すぐにむくれるが、
ほっておけば問題なし。
それをごめんね!などと
優しく接しようものなら、
相手にメリットを与えることになり、
その子は、また、
すぐにむくれるようになるのです。


わがままな子、すぐにむくれる子、
すぐにやきもちを焼く子、
性格がそのような行動を
起こさせているのではありません。

周りが優しく接したり、
そこが可愛いと思ったり、
下手にかまってしまい、
メリットを与えているために、
学習してしまった行動様式です。

やきもちやきは、
性格の問題ではありません。
幼児願望や支配欲の現われなんて
とんでもありません。

そのように考えたければ
考えてもいいが、
それではいつまでたっても
その幼児願望?支配欲?はおさまりません。

解決策は、
何を言ってきても相手にしない。
やきもちをやいたらほっておく。
さらに不機嫌になっても、
こちらもさらに無視し続けることです。

やきもちを焼いたとしても、
ほったらかしておけばいいのです。
もちろん、それ以外のところでは、
しっかり、愛してあげてくださいね。


やきもちを焼いても、
そこにメリットがなければ、
やきもちを焼く行動は、
意味のない行動となり、
次第に減少していきます。

やきもちをやく本人は
そのやきもちの感情のやり場がなくなり
ストレスとなるでしょう。
感情のやり場がなくなれば
メリットを得ることができず
その感情も次第に弱まります。

やきもちを焼いたとしても
すぐにその感情は収まるようになります。

初めは、やり場のないその感情の処理に
大変でしょうが。


やきもちを焼かれるのが、
自分への愛情だと感じられる人や、
そのやきもちが可愛いというバカップルには
疎い話ですが・・・。


バカップルを経験してきた人ほど
重度の「やきもち焼き」です。

間違いない。

 
まとめ

わがままな子、すぐにむくれる子、
すぐにやきもちを焼く子、
性格がそのような行動を
起こさせているのではありません。

周りが優しく接したり、
そこが可愛いと思ったり、
下手にかまってしまい、
メリットを与えているために、
学習してしまった行動様式です。

解決策は、
何を言ってきても相手にしない。
やきもちをやいたらほっておく。
さらに不機嫌になっても、
こちらもさらに無視し続けることです。